ピサ(Pisa)は、ティレニア海に注ぐアルノ川の河口に位置しています。ピサで最も有名な観光地は奇跡の広場(Campo dei Miracoli)に面するピサの斜塔やピサ大聖堂(ドゥオーモ)に代表されるロマネスク様式の建造物群です。
ピサ(Pisa)はジェノヴァ、アマルフィ、ヴェネツィアなどと共にイタリアの4海運共和国のひとつでした。9~11世紀頃はライバルのジェノヴァやベネツィアと共に地中海の覇権をアラブ世界と競い合っていました。十字軍時代には地中海東部のコンスタンティノープルや、アレクサンドリア等とのいわゆる東方貿易で非常に栄えましたが、コルシカ島とサルデーニャ島の支配権を巡って争っていたジェノヴァに1284年のメロリア海戦(Meloria)で敗れ、地中海の覇権を失い、その後没落していきました。13世紀から14世紀にかけては内陸のルッカやフィレンツェとしばしば争っていましたが、遂に1406年、フィレンツェに降伏しました。1494年のフランス王シャルル8世にフィレンツェが敗れると独立を回復しましたが、1509年マキャヴェッリの組織した国民軍に敗れ、再び制圧されました。
ピサ地図
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ホテルは、ピサ中央駅からドゥオーモへの道路沿いにあります。中級ホテルが多く規模は比較的小さめ(50室程度)です。駅の案内所でホテルリストを配布しています。
ピサの観光名所
ピサの斜塔(Torre di Pisa)は、イタリアのピサ大聖堂の鐘楼であり、ピサ最大の観光スポットです。1173年8月9日の着工時には垂直でしたが、13世紀には傾いていることが判りました。高さは地上55m、階段は297段あり、重量は14,453t、地盤にかかる平均応力は50.7tf/m2と見積もられています。
ドゥオーモ(Duomo)は、緑の芝生が生える広場の中央にそびえるピサ・ロマネスクの最高傑作です。都市国家であったピサが、1063年にパレルモ沖でサラセン艦隊を破ったことを記念して建築を始めたと云われています。建物の構造は、奥行きが約100m、幅約30mで、上から眺めるとラテン十字の形をしています。
洗礼堂(バッティステロ、Battistero)は、大聖堂の西側に建っている円筒形(直径約35m)の建物です。全体は白い大理石で、建物の下側がロマネスク様式で大聖堂と同じような列柱とアーチで装飾され、上側はゴシック様式を示している尖塔群で装飾された珍しい建物です。
カンポサント(納骨堂、Camposanto):大聖堂の北側にはアーチの連続する回廊付の美しい中庭を持つ納骨堂があります。回廊の壁には14世紀に描かれたフレスコ画がありました。第二次世界大戦での空襲でほとんど消失しましたが、現在でもわずかに残っています。
サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会(Santa Maria della Spina):アルノ川に掛かるソルフェリーノ橋の袂にある白い小さな教会です。一見、ミニチュアのような外観です。
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